Tシャツ

バイト先でいつものようにレジ打ちをしていた。

その日はいつもに比べるとやたら忙しく、物だしをすることもままならず、後輩の子とずっとレジに張り付いていた。

サクサクとレジ打ちをこなしているうち、どうやら、バイクでお店に寄ったのだろう、ヘルメットを携えた青年がペットボトルを持ってやってきた。

彼は赤い服を着ていた。その時は、ただそう認識しただけだった。

レジ打ちを終え、彼にお釣りとレシートを渡し、

「ありがとうございました」

と、彼の方を向いて言った瞬間、

僕は

信じられない物を目の当たりにした。

言葉に出来ない。

ちなみに

僕も今月の少年エース買ったのでこのTシャツ持ってます。

てか

小林ゆう画伯のイラストが描かれたTシャツを着て東京をうろついたことのある僕に人のことは言えないと思う。

少年エースA 2009年 09月号 [雑誌]