「マテリアル・パズル」(原作:土塚理弘)
以前の記事で、このブログでやりたいことの一つに「好きなマンガの紹介」と書いてたので、今更ながら、実行に移したいと思います。
まず最初にこの作品、「マテリアル・パズル」の紹介です。
タイトル
「マテリアル・パズル」とは、作中の世界に存在する魔法のことです。この作品における魔法とは、自然界に存在するエネルギーを分解し、別のエネルギーに変換する力のことを言います。作中に登場するキャラを例にすると、「炎」を変換して「氷」にしたり、「テンション」を「熱」に変換したり、「速さ」を「冷気」に変換する魔法などがあります。
魅力
この作品の素晴らしいところは、完成されたストーリー構成にあります。作者は中学生の時からこの物語を考えていたそうで、しっかりと話が作りこまれています。綿密に配置された伏線、いかにも少年漫画って感じの熱い展開、予想を裏切る展開など、とにかくストーリーがとてもよく出来てるんです。これは同じ作者の「BAMBOO BLADE」にも言えることだと思います。漫画を読む際に「絵」や「キャラクター」よりも、何より「ストーリー」を重視して読んでる方にオススメです。この言い方だと語弊があるかもしれませんが、キャラクターもとても魅力的です。絵は、人によって評価が分かれるところですが、巻が進むにつれてすごく上達しています。
同作者の「清村くんと杉小路くん」シリーズの表紙を順番に見れば、その進化は一目瞭然かと。
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ストーリー構成
この作品は話が「第○章」という形で大きく分けられています。
第0章「ゼロクロイツ」
序章「大地の片隅の3つのかけら」
第1章「大陸の魔法使い達」
第2章「眠れる城の王子様」
第3章「煌めきの少年」→その一部「彩光少年」
第4章「神無」
序章が単行本1巻、第1章が2〜8巻、第2章が9〜20巻という構成になっています。「マテリアル・パズル」は全20巻で終了となっており、第0章、第4章は新しい連載作品としてスタート予定となっています。
元々、約1年前に「マテリアル・パズル(無印)」の連載が終了し、第4章が「マテリアル・パズル〜神無〜」として2007年冬〜2008年春頃から連載開始予定だったのですが、第0章の企画が決まったため、第3章の一部を公開した「マテリアル・パズル〜彩光少年〜」を4ヶ月にわたって短期連載し、第0章が来月の少年ガンガンから「マテリアル・パズル〜ゼロクロイツ〜」として作画:吉岡公威先生で連載開始となりました。第4章の連載開始時期は今のところ未定です。
「ゼロクロイツ」は設定や世界観は同じものの、本編から1000年ほど昔の話なので、キャラクターなども一新され、無印を読んだことのない方でも入りやすい内容になっています。多分。マテパに少しでも興味がもてた方は、来月号のガンガンからポロロッカしてみてはいかがでしょうか。
- 作者: 土塚理弘
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