DVD-BOX3-哀しみのかたちBOX-
本日発売になったマンキンのDVD-BOXについての紹介です。今回はブックレットも非常に濃い内容で、とても楽しめました。最高です。
シャーマンキング
DVD-BOX最終巻
TVシリーズ第45話〜第64話(最終廻)、哀しみのかたち〜葉王伝説〜、
Shaman.Fight.Of.Vocalに収録されたPV、
お正月スペシャルシャーマンキングパート
武井宏之先生インタビュー、水島精二監督、
佐藤ゆうこ、犬山イヌ子、林原めぐみ、高山みなみによる
座談会を収録した12Pブックレット付!!
DVD-BOX1-愛のかたちBOX- - 日陰に置かれたメモ帳
DVD-BOX2-友情のかたちBOX- - 日陰に置かれたメモ帳
ボックス
今回は完全版のラストワーヅで公開されたものから何の変更もありません。
表面にハオ、オパチョ、花組のメンバー。裏面に葉、メイデン、マルコ、フドウ。
フドウはアニメオリジナルのキャラクターで、過去に阿弥陀丸を封印したシャーマンの末裔って設定です(確か)。名前の通り、不動明王をモチーフにしたキャラなのですが、ガンダーラのあの人と被ってますね。まぁ、これアニメでやってた頃はまだガンダーラは名前しか出てきてませんでしたからねえ・・・。
ちなみに、ブックレットの武井先生のインタビューにて、BOXにアニメオリジナルキャラが描かれたことについての話があります。それについては後述。
ディスク
これについても前回、前々回と同様なのですが、今回はこれまでと違う点があります。「特典ディスク」です。
これまでBOXに収録されていたDVDはあくまで過去のDVDの再録なのですが、今回はS.F.O.VのPV映像+お正月スペシャルを収録したディスクがあるのです。
こちらがそのジャケット。BOXのハオと葉のイラストです。
ブックレット
さぁ、ここからが本番です。
今回は非常にボリュームがあります。「12ページ」と表記されていますが、実際には「14ページ」あります。そして、インタビュー、座談会の内容もここで初めて明かされる貴重な話が盛りだくさん・・・!
正直、原作ファンの方はこのブックレットのためだけにこのBOX買ってもいいと思います。では、武井先生インタビュー、監督&声優座談会、それぞれ、部分的に触れたいと思います。
- 武井宏之先生インタビュー
「シャーマンキング」アニメ化の話が来た時期
連載から2年くらい経って、葉たちが出雲に行っていた辺りでアニメ化の話が来たそうです。
単行本6巻あたりの頃だと思われます。なので、「連載から2年」じゃなくて「1年」が正しいのかな。結構早い段階で来てたのですね。ちなみに水島監督が監督をやるきっかけになったインタビューが掲載されたのが一次予選の「葉VS蓮」のあたりが連載されてた時期。となると、監督のオファーが来たのは本当にインタビューのあとすぐだったようです。
キャスティングについて
豪華なキャスト陣で驚いた、といった話をされています。特に葉役の佐藤ゆうこさんは、武井先生自身、オーディションで一番合ってると思ったそうです。アンナ役の林原めぐみさんについては、漫画のアンナにも影響された部分がかなりあるそうです。
葉のキャラクターについて
元々はアンナを主役で考えていたそうですが(この辺は仏ゾーンでも話がありました)、ジャンプの主人公なので男の子ということになり、アンナと対になるような人物を作った結果、誕生したのが葉の性格。「いままでにないキャラにしよう!」と思って作ったそうですが、作者自身、話を動かすのが大変だったと語っておられます(笑)。
劇中歌の作詞について
インタビューで例に挙げられていたのは「りんごウラミウタ」「ちみ・ちみMORYO」。他には「JOH!仏」「BOB LOVE」等もありました。これらの曲は原稿の段階で思いついた言葉をメモして作るそうです。実際に歌になったのを聴いて嬉しかったと語っておられます。その後、キャラクターソングの作詞も新たにやっていましたね。
後半のアニメオリジナル展開について
内容はスタッフに任せると決めていたので「それはないだろう」みたいなことは、武井先生的にはなかったそうです。ただ、「原作を好きで観ている人はどう思うんだろう」という危惧は武井先生も抱いていた模様。実際、オリジナルストーリーは評判悪いですからね・・・。僕は全体通して結構楽しんで観ていたのですが、今になって見直すとちょっと微妙に感じるところもいくつかあったりします。
武井先生は「キャラクターさえブレていなければ内容が変わってもいいと思う」との意見で、「アニメはその辺はほとんど外していなかった」と仰っています。でも、原作ファンから見たら、微妙にキャラと違う言動をとってたこともあったように感ぜられます、アニメ版。この意見には僕も賛同なのですけれど。
DVD-BOXに描かれたアニメオリジナルキャラクター
描きやすそうなデザインだったからというのと、オリジナルのキャラも好きになってほしい、という気持ちを込めて書いたそうです。
完全版が出た経緯
集英社「コンビニ向けのリミックス版出しませんか?」
武井先生「折角だすならファンへのサービス&感謝を込めて描き下ろしのラストをつけたいんですけど」
集英社「それなら、他作品よりタイミング早いけど「完全版」を出しましょう」
大まかな流れは、こんな感じのようです。
「マンキンのラストはいつか必ず決着をつけなきゃいけないと思ってたので、この機会を貰えたのは有り難かった」と仰ってますが、ファンとしても今回の完全版は有り難いです。すごく。
描き下ろしの分量
最初は完全版1冊分で考えていたそうですが、収まらなくなったので1冊半ほどに増えたそうです。これはちょっと意外でした。2冊分でもまだ足りないような気がしていたので。描き下ろしの分量については武井先生の望み通りに描けているようなのでちょっと安心しました。
連載終了のお知らせが来たのは・・・?
連載中に『シャーマン』を終わらせてほしいという話がきたのが、確かあの頃(マルコVSラキスト)だったんですよ。だから、連載では飛ばしてしまったんですね。「完全版」には、飛ばした部分を描き下ろしで収録しています!
連載終了後に色々憶測が行き交っていたようですが、ここで真相が明らかに。連載最終話が「285廻」、カットされたマルコVSラキスト直前回が「264廻」、なので、20週前に打ち切り宣告を受けたようです。思ったよりも早くに聞いていたんですね・・・。そういえばこの頃からストーリーが駆け足になってたような気がします。
最後に
「真・完結」のアニメ化があったら、との問いに、「またアニメで観てみたいですね」と回答。
右に同じです!
自己紹介
佐藤「麻倉葉役の佐藤ゆうこです。今日は持霊がいないので心細いです。」
林原「オパチョ役の林原めぐみです。」
犬山「水まんじゅう役の犬山イヌコです。」
※要約してあります。原文はコンナンジャナイヨ。
ハオとオパチョ
林原さんと高山さんは現在でも「ハオ」と「オパチョ」として交流しているそうです。オパチョのメールは点も丸もなく、全部ひらがなで書いて送ってるとか。作品が終了した後も、こうして役者さんがその作品のことを忘れずに、こうして今でもそのキャラを演じたりしているっていうのは、その作品のファンとしては何かこう、うれしいものがありますね。
キャスト決定について
葉:オーディション
他の役者が「憑依合体ッッッ!!!」と叫んでいる中、佐藤さんだけ「憑依合体・・・」と普通に読んでいた。「このユルさがいいよね」と決定(大月俊倫プロデューサー談)。
アンナ:事前にオファーが来た
最初は無理じゃないかと思っていたけれど、原作を読んでアンナに共感。「この子に呼ばれちゃったな」と思い、引き受けた。
ハオ:事前にオファーが来た
高山「『悪役でいい?凄く悪いのでいくから』って言われた」
林原「なんだ、そのオファー(笑)。」
一同「悪役じゃないよね」
まん太:オーディション
犬山「人間の役だ、やったー!」
※要約してあります。
チラシ
さぁ、またしても本番です。
シャーマンキングDVD-BOXには毎回完全版の広告チラシが封入されているのですよ。ちなみに、1,2のがこちら
そして、今回のチラシ・・・なんと、描き下ろし完結編の一部が掲載されているのです!
カリムVSホロホロ!
蓮VSニクロム!
マルコVSラキスト!
そして葉は・・・ハオに語りかけているのでしょうか?
何にせよ、楽しみは膨らむばかりです!
そして、このアオリ文。
連載開始後十年。一つの物語が決着する。
「疑う者」「訝る者」「誹る者」「憤る者」
多くの者達の議論と論争を受けてなお、
「伝える者」は、その筆を折らなかった。
全てはただ、君…「待つ者」のために。
2009年4月4日。約束は、果たされる。
・・・これは打ち切り後の読者の様子を的確に表しているように思います。僕も、あのラストにはショックを覚えました。でも、僕は復活を信じて待ち続けました。そして、ついに来年4月、"その時"が来ます。
以上、シャーマンキングDVD-BOX3の紹介でした。買うかどうか迷っている人の購入のきっかけになれば幸いです。というか、原作ファンでお金に余裕のある方、御検討をお願いします!武井先生のインタビューは読んで損はないですよ!
シャーマンキング DVD-BOX3 -哀しみのかたちBOX-
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: DVD
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